長州黒かしわ|深川養鶏の地鶏最高品種「長州黒かしわ」公式サイト

生産者の声

長門アグリスト 末永 裕治さん

実家の養鶏業を継ぎ、山口県産地鶏「長州黒かしわ」を飼育・生産。「長州黒かしわ」をより良い環境で育てる事に特化した扇形の鶏舎「fanfarm」にて飼育。養鶏業においても循環型社会を目指した取り組みを積極的に⾏っており、その他地元食材を販売する直営店舗やコラボ商品の開発などの事業にも精⼒的に取り組んでいます。

「長州黒かしわ」の飼育において、特に心掛けていることはなんでしょうか。

長州黒かしわを飼育する「環境を整える」ということです。
ここでは自然の営みに近い形で飼育しています。長州黒かしわの飼料には、抗生物質や合成抗菌剤などの薬剤等を一切使っていませんし、鶏舎の中には鶏とエサと水しか入れないようにしています。
また、通常は、鶏舎の中に敷料として木のチップ等を入れたりするのですが、ここでは堆肥化した鶏糞を使用しています。鶏糞の中には多くの菌が含まれていますが、有用な菌もたくさん含まれているからです。薬剤を使用せず、敷料に鶏糞を使用し、自然に近い形で飼育することで、鶏の免疫力を高め、病気に打ち勝つ強さを作っています。

画像:作業をする男性

「長州黒かしわ」の生産において、やりがいを感じる部分はどのようなところでしょうか。

食べた方が“美味しい”と言ってくれることです。だからこそ、長州黒かしわの生産を通して、鶏糞を堆肥化し地域農産物に肥料として使用するSDGsの取組みを広めていくことで、長州黒かしわの生産が地域に貢献していく姿などの、長州黒かしわの背景にあるストーリーを感じていただけるよう努めています。味だけではなく、それ以外の付加価値を提供していくことにやりがいを感じています。

画像:作業をする男性

おすすめの食べ方を教えてください。

シンプルが一番です。鍋であれば、水炊き。もも肉・胸肉だけでなく、骨もいれて塩ベースでシンプルに味付けをすると旨味が引き立ちます。最後には残ったダシ汁でラーメンや雑炊を作ると、もう最高に美味しいです。焼くのであれば、塩・胡椒のみで味付けをしてほしいです。長州黒かしわは胸肉が特に美味しいと言われています。胸肉に塩を擦りこんで、鉄板で焼く。表面を焼いたあとに日本酒をかけて酒蒸しにしたステーキはとても美味しいです。長州黒かしわの味をそのまま味わってもらうためにはシンプルな味付けがおすすめです。

画像:作業をする男性

今後取り組んでいきたいことを教えてください。

現在長州黒かしわの飼料については、全体の6割ほどは、米・麦(くず麦/小麦)・大豆など地域で採れるものを使用していますが、昨今の国際情勢や食料危機等の影響を考えると、より飼料の地産地消を進めていく必要があると考えています。もちろん、鶏にとってバランスのとれた飼料を維持しながら、地元産の飼料を供給する体制を整えることで、コロナ禍や世界情勢に影響されることのない生産体制を整え、“持続可能な体制づくり“というところを今後考えていきたいと思っています。

画像:作業をする男性

最後に、末永さんにとって「長州黒かしわ」とは?

長州黒かしわそのものの価値、そして背景にある生産の取組みに自信があるからこそ、偽りなくそのものが美味しく、全国の有数の地鶏にも負けない自信があります。

画像:作業をする男性